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特集は「ジャーナリズムの『いま』を考える

他にも伝えるべき大切なニュースがあるのに、連日大谷選手の報道が繰り返されるメディアのニュースバリューの判断はどうなっているのか。戦争報道、選挙報道、オリンピック報道の問題点を専修大学の山田健太教授が解説し、ジャーナリズム活動が社会でどう活かされているのか考えることが必要だと指摘する。

立教大学の砂川浩慶教授がSNSの普及に伴い様々な情報が溢れる中、情報の共通基盤がなくなっていると指摘する。そしてそういう時代だからこそ、健全なジャーナリズムの機能と受け手側のリテラシーが求められると訴える。

元琉球朝日放送記者のジャーナリスト金城正洋氏が、これまで沖縄で取材してきた経験と沖縄の現状を語るとともに本土メディアと沖縄メディアの報道の取り上げ方の違いを指摘する。そして沖縄から発信し、全国に沖縄の問題を広げていきたいと語る。

日本のメディアの問題を研究するパリ・シテ大学のセザール・カステルビ氏が日本のメディアの問題点を解説する。そして日本のジャーナリズム権力監視が十分に機能していないのは日本の一般の人々がそれをそれほど求めていないからではないかと指摘する。

特集以外では、いま激化しているクルド人に対するヘイトの問題について、当事者であるクルドの方とその支援者の座談会を掲載している。

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