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特集は「コロナで顕在化した社会のゆがみ」

「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう」を合言葉に、生活困窮者らを支援する「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さんが、福祉事務所の実態と生活保護が権利であることを具体的事例をあげて説明する。コロナ渦での「女性不況」の背景には、男女格差世界121位の日本の「夫が主」という土壌と、それを利用した労働政策の差別性についてジャーナリストの竹信三恵子さんが説く。貧困問題の解決に奮闘する「新型コロナ災害緊急アクション」事務局長の瀬戸大作さんが、日々の活動を通じて今どんな政策が必要かを訴える。「女性の活躍」を叫んだ安倍前政権と受け継いだ菅政権に欠けるジェンダー平等の視点が何をもたらしているのか、何故ジェンダー平等が必要なのかを派遣労働ネットワーク理事長の中野麻美弁護士が分かり易く語る。オール労働組合での相談村を開設した全国ユニオン事務局の関口達夫さんが、コロナ渦で政府の対応はぎりぎりの生活を送っていた非正規労働者の生活を破壊し路上に放り出し、雇用の劣化を顕在化させたと政府の無策を批判する。

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