特集は「安倍・菅政権を総括する」
安倍強権政治をそのまま引き継ぎ、説明をしない政治に明け暮れた手法は、極限まで政治を劣化させた。鳩山友紀夫元総理が安倍・菅政権を検証する。「ふるさと納税制度」はどこがおかしいのか。制度上の欠陥を指摘して当時の菅官房長官に「左遷」された、元総務省自治税務局長で立教大特任教授の平嶋彰英氏が官僚の劣化を憂うる。京都精華大専任講師の白井聡氏が、今の日本はソ連の末期に似ていると政治・行政・有権者の劣化の要因を解説し、改善するには政界再編が必要と説く。同志社大の浜矩子教授が、安倍元首相が掲げた「戦後レジームからの脱却」は「戦前に戻りたい」ということであり菅政権も権力欲だけであったと指摘し、弱者救済が急務と訴える。メディアは安倍・菅政権に抑えられ、小泉政権以来進んだ「政治主導」が社会の劣化を招いた。法政大の白鳥浩教授が自民党政治や民主党政治を分析し、メディアの現状を批判する。
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