202302_index

特集は「いま考える、この国の人権

エセックス大人権センターフェローの藤田早苗氏が、国際人権条約の基準に照らして日本の人権状況を解説し、健康への権利や食糧への権利の具体的な法律がないことの問題を指摘する。

ジャニーズ問題を通じて見られることは、政治を含め「見ないふり」をする日本社会の精神風土の問題で、それは明治以来今日に至るまでの国権主義の歴史につながってくるとインサイダー編集長の高野孟氏が語る。

 部落解放同盟副委員長の片岡明幸氏が、これまでの部落解放運動について語り、日本の差別や人権侵害への対応は「上からの目線」で、当事者が権利を主張したとたんに「わがままだ」という反応に変わると説明する。そして、その意識が人権侵害の加害者の一部を構成していることを認識し変えていく必要があると語る。

ヘイトスピーチを繰り返した市議会議員候補を批判的に取材し報道したため、名誉棄損で訴えられ二審で勝訴した神奈川新聞記者の石橋学氏が、ヘイトスピーチは表現の自由ではなく人権侵害と訴える。そして、いまメディアはそのことを自覚し、差別に対抗し差別をなくすための新しい報道のスタイル模索していかなけれならないと語る。

また、緊急インタビューで中東問題の専門家である高橋和夫放送大学名誉教授にパレスチナ問題についてお話を伺った。

バックナンバーのご注文はこちらからどうぞ