・和光大名誉教授の竹信三恵子氏が現在の非正規雇用の問題点と官製ワーキングプアの問題を指摘し、それを変えるには市民とのタイアップが必要と語る。
・「連合は自民党の下請けとなってしまった」とSNSに書き込んだ評論家の佐高信氏が、今の労働組合は戦争を積極的に支持した戦前の「全総」と同じようになっていると危機感を語る。
・企業別組合になったのが日本の労働組合の致命的な誤りの始まりであり、国鉄、電電の民営化を契機に、会社の利益と組合の利益を一体視する傾向を生んだと元東京都労働委員会労働者委員の水谷研次氏が語り、市民や外国人労働者とのネットワークの必要性を訴える。
・労働運動の歴史を踏まえ、今の社会に求められている労働運動の役割は、「経済社会を支える生産やサービス活動を担っている人たちの集まり」と元連合非正規労働センター長の龍井葉二氏が説き、それが地域社会の創出と中間地帯の再生につながると記す。
・ブラック企業をはじめ、賃金の未払いや長時間労働などの労働相談にあたっているNPO法人POSEE理事の板倉昇平氏が、日本の労働者は会社に従属するよう競争させられ声を上げると疎外される環境に置かれていると現状を指摘し、一人一人をサポートすることの必要性を説く。
・大分県教職員組合書記長の迫圭吾氏が、教職員への負担が大きすぎる今の教育現場の実態を明らかにし、分断される職場には労働組合が必要と訴える。