202202_index

特集は「あらためて安倍政治を考える」

憲法改正を標榜する自民党の動きと、緊急事態条項を中心とした改憲の動きについて慶応大名誉教授の小林節氏が、新型コロナの閉そく感とウクライナ侵攻による中国・北朝鮮への不安感をふまえ解説する。

軍事評論家の前田哲男氏が、6兆円を超える防衛予算の本質は「敵基地攻撃能力の強化」と「南西諸島のミサイル基地化」にあると、日米「2+2」も例に危険性を語る。

日本の財政はどうなるのか、一橋大大学院教授の佐藤主光氏が、経済の脆弱性は改善だけで産業構造の転換が遅れたことにあり、セーフティーネットの必要性を訴えるとともに、違った形で使われている「MMT」について解説する。

ジャーナリストの斎藤貴男氏が、安倍政権が官邸支配をつくり、メディア自身の堕落を利用して、民主主義のシステムを無効化し、人と人との「約束」を壊したと、取り巻きに囲まれた政治を総括する。

民主党の菅直人政権と安倍政権の違いを、震災原発事故と新型コロナ禍を比較し描いた元毎日新聞編集委員の尾中香尚里氏が、責任を役人に取らせる実態とメディアのダブルスタンダードや野党共闘について語る。

佐渡金山の世界遺産登録申請を巡り、NHKの解説者が「歴史戦チーム」の重要性を政府の視点で語り、問題点の指摘もないことの意味を、公共放送にとっての「事件」と本誌発行人の高野真光氏が指摘する。

バックナンバーのご注文はこちらからどうぞ