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特集は「物価高騰 逼迫する国民生活」

安倍政権の経済政策を厳しく批判してきた同志社大学教授の浜矩子氏が、正常な経済運営に戻す政策責任者たちの大きな課題だとして、真っ当な金融政策、財政運営、所得再配分が必要だと訴える。

元農林水産大臣の山田正彦氏が、有機野菜と通常売られている野菜の価格差が小さくなっている今こそ給食のオーガニック化を進めるべきだとして各国の取り組みを紹介する。また、政府が本気で日本の安全保障を考えるなら、食料安全保障の具体的対策を打ち立てろと主張する。

龍谷大学教授の大島堅一氏が、CO2削減に最も効果的な方法は再エネであり、最も高いオプションが原発であることを指摘し、原発が再エネを邪魔していると批判する。国の補助がなければ維持できない原発は一刻も早くやめるべきと主張する。

東京ユニオン副執行委員長の関口達矢氏が、春闘とは無縁の非正規労働者や個人事業主らの厳しい実態について語り、労働組合は連帯と団結によって社会を変える運動を発信していくべきと訴える。

毎日新聞記者の東海林智氏が、30年間賃金が上がらない中での非正規労働者の逼迫した状況を詳述する。また「公正な分配」を実現するために労働者の権利であるスト権も行使すべきだと主張し、非正規労働者を前面に打ち出した春闘についても報告する。

本誌の古川英一編集委員が、「フードバンクみたか」の代表理事の寺嶋佐妃子さんにお話を伺い、フードバンクの活動について具体的に紹介する。

特集以外では、ジャーナリストの長井暁氏が、NHK前田会長の3年間を検証する。

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