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特集は「3・11 福島原発事故から10年」

格納容器の圧力を下げる「ベント」になぜ始まらないのか、「わからない」という東電の報告に、ヘリで直接現地に向かった当時の菅直人総理が、危機管理の思いとこれからの脱原発社会を語る。廃炉作業が進まない現状と、方針が決まらない汚染水処理や中間貯蔵施設、最終処分について原子力資料情報センター共同代表の伴英幸氏。帰還を夢見ていた浪江町の人々が国の負担で自宅を解体していく姿。人間なき復興の地元の人々の思いをジャーナリストの七沢潔氏が語る。若い人が戻らない中で事情に合った復興を図ろうとしている南相馬の姿をぜひ見てほしいと南相馬市議会議員の小川尚一氏が、改めて脱原発を訴える。福島で原発を見続けた元NHKディレクターの根本仁氏が、この10年を振り返る。メディアの報道は誰のために。取材者の勉強不足を指摘する元地元放送局報道局長で飯館村生涯学習宇課の大森真氏が「警鐘は誰のために」を問う。「福島第一原発事故10年 テレビは原発事故をどう報道したか」のジャーナリストで編集委員の小田桐誠氏が、今のコロナと共通するものと、鋭い感性を持つ学生たちに希望を見る。憲法が保障する「個人の尊重」は被災者に何をもたらしているのか。行政支援と個人のかかわりを岩手大准教授の菊池洋氏が、自律性の醸成を検討した。

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