特集は「頽廃する自民党 求められる政治の刷新」
自民党派閥裏金事件について、事件を起こしたこと自体も恥ずかしいが、その後自ら責任を取らないも恥ずかしく、自民党は下野するくらいの覚悟を見せるべきで、この問題を是正できなければメディア、野党、ひいては国民の恥にもなると、毎日新聞客員編集委員の倉重篤郎氏が訴える。
ビデオジャーナリストの神保哲生氏が、今回の裏金問題の本質は政治資金規正法に抜け穴があることだと解説する。その解決のためには金の流れを明確にすると同時にデータ化が必要と訴える。また問題解決を検察に任せることの危険性に警鐘を鳴らす。
裏金問題について、自民党は制度論や派閥解消にすり替えてごまかそうとしているが、「金を扱う人の問題」で、固有名詞を挙げて糾弾しなければいけないと評論家の佐高信氏が語り、今の政治を変えるためには政権交代が必要と訴える。
法政大大学院教授の白鳥浩氏が、今回の問題は「令和のリクルート事件」であり、その時の政治改革を見直すいい機会であると語る。平成の政治改革では「政治とカネ」の問題が選挙制度の話にすり替えられ中途半端に終わったが、今回は選挙制度の見直しと政治資金透明化でしっかりした政治改革が必要だと述べる。
特集以外に、群馬の森・朝鮮人追悼碑強制撤去問題について、藤井正希群馬大学准教授のインタビューを掲載しています。